マスカテルは2019年8月18日に芝でデビューし、11着。
その後はダート戦を使い続け、2020年9月5日の未勝利戦が実に12戦目。
数を多く使えるということは、丈夫であるのはもちろんですが、レースで掲示板によく載ることが求められます。
マスカテルは、丈夫でよく掲示板に載りました。
でも、勝ち馬から差のある5着というのが多かった。なかなか勝ち負けを演じるところまではいかず、はがゆい。
9月5日のレースは、勝てなければ引退という覚悟を持ち、その走りを見ました。結果は。
勝ち馬から差のある3着。
これで12戦目。3着がせいいっぱいという戦績。「引退だな」と思いました。
2~3戦で引退を余儀なくされる馬が多い中、数多く走ってくれてありがとう、と思いました。
最後と思われる情報更新を見るのは普段はとてもイヤですが、覚悟と諦めがあった分、ためらわずにホームページを開きました。そしたら。
ここにきてレース内容が安定してきており、この馬なりに力を付けているので、この後は障害練習を行いたいと考えています。
とのこと。
マスカテル出資者の方々は、この文章を読んだ時どんなリアクションをしたのでしょうか。
安堵?放心?それとも涙?
私は、爆笑しました。
「引退」という予想をまさかこんな形で覆されるとは、ということで笑ってしまったのです。
「やるじゃねえか、シルク。やるじゃねえか、宮本師」
そして。
まだがんばれるか、マスカテル。
レースの終盤に向けてスロットルを吹かしていくお前の走りは、障害で花開くのか。
シルクの偉大な先輩ジャンパー、ブライトクォーツのように、平地未勝利→J・G1出走を夢見て。
がんばれ、マスカテル。
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