キャロットクラブの「母馬優先」という制度。募集馬の母馬に出資していた人に、優先的に出資の権利を与える制度です。
母馬優先制度のないクラブも多い中、キャロットはこの制度で「アワーブラッド」というカラーを打ち出し、成功しました。
ただ、母馬に出資していた人みんなが子供に出資できるわけではありません。中央所属馬でいうと、400口のうち200口が上限。
なので大人気の募集馬の場合、最優先を使ってもバツをくらうこともあるわけです。2020年度募集では2頭、残念ながらそのパターンが発生しました。
ルージュバックの19と、アールブリュットの19。
母の果たせなかった夢を子供が叶え、ウィナーズサークルで歓喜の口取りをする…バツをくらうと、そんな夢が潰えてしまうわけです。
単勝を買って「わーい、〇〇円もついた」と喜べるかもしれませんが、出資していた母馬が勝利した時に感じた、震えるような喜びはきっとない。
ウィナーズサークルの中にいる人たちを、傍観者として眺めることになるから。
…なんで自分があそこにいないんだろう。
ウィナーズサークル内の人の中には、自分と同じように母馬に出資していた人も当然いるだろうに。
母馬の時は、負ければ共に悔しがり、勝てば共に喜ぶ…「仲間」といってもいい関係だったのに。
母馬の時は仲間だったのに、その子の募集の際にはライバルになってしまう。
以前は仲間だった奴が、時を経てライバルになる…
ん?これって。
『ファイナルファンタジーⅣ』みたいだ(◎_◎)
ファイナルファンタジーⅣをプレイ中の方は、以下ネタバレを含みますので読まないで下さい_(._.)_
主人公セシルの親友、竜騎士カイン。セシルと共に旅立つものの、悪の権化に利用され、セシルを裏切ってしまいます。
それも一度だけではない。二度も裏切るのです。
最終的には「正気に戻った」と言い、また仲間になってラスボスに挑むことになります…
以前は仲間だった奴が、時を経てライバルになる―。
ゲームに限らず、現実の世界でもそういうことは起こるでしょう。スポーツだったり、仕事だったり。
キャロット母馬優先制度でも、仲間になったりそうじゃなくなったり、年によって変化するのは仕方がないですね。
ただ一ついえること、それは。
キャロットを ライバルにしたら いけません(*’▽’)
ノーザンのーと 2020 9/20
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